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こんにちは!ビルメンゆうたです!
ビルメンの現場では「原因不明の警報」として、なかなか原因が掴めないトラブルに見舞われることがあります。
今回は、夏に発生する「空調機停止後の漏水検知警報」についての事例をご紹介します。
現場に駆けつけて確認しても漏水箇所が見当たらず、他のビルメンメンバーも「原因不明」として処理してきたこの事象ですが、現場の空気の流れと配管状態を丁寧に追っていくことで無事に原因を特定・解決することができた事例です。
現場の状況:「運転中」ではなく「停止後」に発報する

漏水警報は、空調機の周囲を張り巡らせている漏水検知テープに水が掛かる事で発生します。
動作フローは、漏水→電気抵抗が低下→微小電流が流れる→漏水検知装置が検知→警報発生という具合です。
今回対応した現場の状況は以下の通りです。
- 症状:時折、空調機を停止させた直後からしばらくすると漏水検知警報が発生する
- 発生時期:夏に発生
- 現場確認結果:運転中はまったく警報が出ない。発報後に現場へ急行しても、漏水箇所は見当たらない
- 過去の経緯:同僚が何度か現場確認を行っているが、原因特定に至らず「謎の誤作動」として放置気味になっていた
「運転中に水が漏れず、停止した後にだけ漏れる」というのは、一見すると理屈に合わないように思えます(・ω・;)
原因調査:点検で見つけた微小な水滴

漏水検知テープが反応している以上、どこかで微量な水分が接触しているのは間違いありません!床面だけでなく、上部の冷水配管や保温材の裏側まで細かく手触りと目視で点検を進めました( • ̀ω•́ )
すると、冷水配管のエルボ部分において、保温材を押す感覚が微妙に他と違うところを発見!
保温金網に若干の隙間ができている事も確認。下部には漏水検知テープが・・
(`・ω・´) 絶対ここだろ・・・
水が落ちてきている様子はありませんが、湿り気があるため空調機停止後に再度確認。
案の定、微量ながら水滴が見られました。冷水配管の保温不良により内部結露が生じ、保温材を通して水滴滴下→漏水警報と推測されます。
原因解明:気流の変化について
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原因は空調機室が「リターンチャンバー」構造になっていたことによる気流の影響です。
リターンチャンバーとは、空調機から店内に送風した冷風がリターンとして戻ってくる部屋の事で空調機室自体がその役目を担っています。排気せずに冷風を循環利用することで省エネにつながります。
運転中は空調機室内が負圧になるため、リターンの風が室内に入りこみ、自然と気流ができています。
停止後は負圧が解消されるため、リターンの風が入り込まず、室内の気流はごくわずかです。
洗濯物を乾かす時の経験から分かるように風の有無で水の蒸発速度は違います。理屈的には露点温度は相対湿度と相関して低くなるため、リターン風(除湿された冷風)が入ってくる環境では、室内の相対湿度が低く露点温度も低下するため、結露が発生しにくい状況です。さらに気流により空気が攪拌されるため、湿度が均一化されることでさらに結露は抑制されます。
空調機が停止すると、このリターンがなくなるため、室内の相対湿度が上昇し、結果として結露による漏水検知が起こったと結論付けました。
補修とその後
原因さえわかれば対応はシンプルです。
保温材の補修を実施。濡れた保温材は基本的に再利用できません。保温材として使われているグラスウールはミクロン単位のガラス繊維で構成されています。内部に空気が入り込む空間をあえて作る事で断熱することができるのですが、この空間に水が入ると断熱効果が失われます。
こうなった場合は、新しい保温材に取替が必要です!
ちょうど出入りしている管工事の業者さんが別件の保温工事で入る機会があった為、今回の補修も同時施工で実施していただきましたm(_ _)m
その後、経過観察としましたが警報の発生もなく、保温材が水を吸った様子も見られず、この件は一見落着となりました。
今回の件で思った事は、根気強く調査する事の重要性です。
目視だけで発見できなければ触診を行ったり、運転時と停止後で状況が違うのであれば、いずれの条件でも点検を行うべきです。ボクの場合は、ある程度予測というか、ここが可能性が高い!という仮説をいくつか立てて、1個ずつ潰す事で問題解決のプロセスとしています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。では、またの機会に(・ω・)ノシ



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