
.jpg)
こんにちは、ビルメンゆうたです!
今回は電気設備のトラブル事例としてブレーカー故障による発煙が起きた事例です。
事件が起きたのは営業開始1時間後です。テナント様から「焦げ臭いにおいがする!どこからか分からないが見に来てほしい!」との連絡を受けて、現場に急行。
匂いを頼りに探っていくとその先に分電盤があり、すぐさま開けてみると子ブレーカーから若干の煙が立ち上っているのを確認。営業時間中でしたが、間髪入れずに主幹ブレーカーを断!
一緒にいた同僚に消火器を持ってきてもらい、経過観察のためその場で待機としました。
時間を置くと煙も収まり発火につながる様子が見られなかった為、該当ブレーカーを取り外しました。他のブレーカーに影響が及んでいないか外観をチェック。それからL1、N、L2のメガーを測定し、絶縁抵抗が問題ないことも確認。
気の利く同僚がサーモグラフィも持ってきてくれた為、温度状態も併せて確認し問題がなかったため、主幹ブレーカーを投入して電気を復旧しました。
原因究明のために、テナントの店員さんに聞き取りをすると照明のスイッチ代わりにブレーカーを入切している事が判明。
店内照明の回路がスイッチを介しておらず、ブレーカーを落とさないと夜間点灯しっぱなしになってしまうため、ブレーカーを切っていたとの事。
勘違いされる事がありますが、ブレーカーはスイッチではなく保護装置です。
ブレーカーはスイッチのように入切用に設計されていないため、このような使い方をすると機器寿命が短くなります。当然、負荷電流を切っているわけですから、遮断する時の放電の影響により接点は摩耗し、環境が悪ければトラッキングも進行します。こういった劣化が経年的に進行すると異常発熱へと発展し、今回のような発煙につながるわけです。

.jpg)
一先ずブレーカーの更新を提案すると同時に分電盤の改造も一緒に提案しました。
入切運用しているブレーカーは同年数のものでしたので、すべての子ブレーカーの更新と同時に今後の運用を考慮して、主幹と子ブレーカーの間に電磁接触器を取り付ける提案を行いました。
※中相を素通ししているのは、電磁接触器接点不良時の異常電圧発生を考えてです。
ブレーカーの機械的開閉回数はJISに規定されていますが、確か定格電流に対して1,500回だったはずです。毎日、入切していれば4.1年でこの回数に到達する計算です。実際は定格電流(20A)の負荷ではない事に加え、この規定は最低基準のため、10年以上は持つようには思います。
しかし、寿命を縮めるのは事実のため、電磁接触器の追加と盤面の入切用のスイッチを設ければ安全に切れる旨を説明させていただきました。
1個1個のブレーカーの回路にスイッチを設けてもいいですが、一括で消灯・点灯しているため、電磁接触器を導入した方が安いです。
普通、設計上スイッチを設けるか電磁接触器を設けるのが普通かと思いますが、このテナント様に関しては全くありませんでした。
ボクの会社では、リニューアルチーム(改装チーム)と設備管理が別部署のため、情報伝達不足でこのような事が起こります。電気主任技術者の打合せ参加や図面共有があればこういった事態は少なくする事ができるので、情報共有の大事さを改めて痛感した次第です。
では、今回はここまでとなります。最後までお読みいただきありがとうございました!



コメント