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こんにちは、ビルメンゆうたです!
今回はテナントビルではよくある空調のクレーム(暑い・寒い)に端を発するトラブル改善事例を記事にしたいと思います。
ボクの常駐ビルでは、空調設備は中央方式となっており、冷凍機で作った冷水を各階の空調機に送水して熱交換に利用します。冷水で作った冷風を店内に送風しているわけです。

空調機から店内へはダクトを通して送風して全体を均一に冷房した上で最終的には空調機室内にリターンとして戻ってきます。この戻ってきた空気は再度、空調機に取り込まれ、冷やされ、店内へ送り出されます。
温度制御はこのリターンの空気温度を計測し、冷水バルブの開度を自動調節することで必要冷水量を通水させて一定の温度を維持しようとします。冷水バルブの開度調整はPID制御によって細かなコントロールがなされます。
つまり、設定温度を保つという事はリターン温度を一定に保つという事とイコールです。
とあるテナント(A店)で暑い、寒いという苦情が頻発していました。暑い、寒いは他テナントでもよくある話ですし、人によって感じ方が違うため個人差がある問題です。設定温度を変更すれば苦情は収まるケースがほとんどですので、他テナントと同様に温度設定で対応していたのですが、「A店は他と比べて苦情件数がやたらと多いな・・」という事に気づき、単なる気温の問題や個人差の問題ではないのでは?と疑問に思い調査を開始!
A店の温度設定は基本25℃に設定してあり、これは他テナントと同じです。この設定にするとA店では「寒すぎる」という苦情が入る事があります。その際、温度を26℃に上げますが、別日には暑いという苦情が入り、その際は逆に温度設定を25℃に戻します。日によって、バラつきがあるのです。
まずセンサーを疑いましたが、先月にメーカー点検が入って「良」判定のため機器異常はなし。続いてセンサーが拾っている気流を調べると、異常を発見!

この画像はその時のリターンの熱分布をサーモグラフィで撮影したものです。青色の部分がリターン空気で温度は24℃前後です。センサーで計測したい温度はこの青色の部分です。
しかしながら、センサー付近の色は赤色(温度27℃前後)となっており、リターン空気が通過していない事が分かります。
この状況から、実際のリターンは24℃と設定値以下となっているにも関わらず計測温度は27℃となっているために、空調機の制御が「まだ、冷やし足りない!」と判定して、冷水バルブが100%開度を維持し、店内への送風が冷やされすぎた結果、寒いという苦情に繋がったと理屈が成り立ちます。
戻りで24℃という事は店内への吹き出し付近はもっと寒かったはずです。
他の空調機では、センサー位置をチャンバーボックス内の中央付近に設置していますが、ここだけなぜか端に設置しています。
原因が分かったところで改善です!

リターンの空気をセンサーに通してやれば良いため、余っているアルミダクトを切って、それを吊りバンドと固定バンドで固定してセンサーへの誘導としました。
センサー位置変更するのが抜本改善ですが、メーカー施工のため高くつきます^^;この方法だと5,000円程度の費用で改善できます。
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この改善後、2年経過しましたが夏場の苦情件数は20件/年→2件/年と劇的に改善しました!
以上、空調のトラブル改善事例をご紹介しました!では、またの機会に!



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