ビルメンの基本「玉替え作業」 蛍光灯・ハロゲン・LED交換のノウハウ

ビルメンゆうた
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ビルメンになったら、最初に任される代表的な作業が「玉替え作業(電球・ランプ類の交換作業)」です。

「ただ電球を交換するだけでしょ?」と軽く考えられがちですが、実は感電、高所落下、器具破損など、現場事故の引き金になりやすい作業でもあります。

本記事では、ビルメンの実務における玉替え作業について掘り下げてご紹介できればと思いますので、よろしくお願いします!

玉替え=ランプ交換

現場では照明器具のランプや管球を交換することを通称「玉替え(たまがえ)」と呼びます。

どんな管理物件にも照明器具は付いていますので、ビルメンになったらまず間違いなく玉替えをやる機会に恵まれます。

LEDの寿命を40,000時間、蛍光灯の寿命を12,000時間、ハロゲンの寿命を4,000時間、仮に1日の点灯時間を12時間と見積もると、LEDは約9年、蛍光灯は約3年、ハロゲンは約1年で交換となります。

「LED9年なら、そう滅多に交換することはないだろww」

と思われるかもしれませんが、ボクのような商業施設に常駐していると、テナント什器内にもビッシリ照明が付いており、1,000個単位は間違いなくあるため、それなりの頻度で対応しなければなりません。

ハロゲンに関しては、運が悪ければ1日10個交換なんて事もありましたヽ(; ゚д゚)ノ

種別ごとに見る玉替え作業と注意点

蛍光灯の交換

蛍光灯は2027年末で製造が終了します。

もはやなくなる運命にある蛍光灯ですが、ビル管理的には予備品の在庫を抱えている事もあると思いますので、2028年頃まではビルメンが玉替えしている風景が思い浮かびます。

とはいえ、ビルオーナーも急ピッチでLED照明への転換を進めているのも事実ですし、新設ビルでは蛍光灯が全くないところもあるかと思います。

ボクの商業施設では、蛍光灯がまだまだたくさんあるため、玉替えの機会に恵まれて(?)います!

蛍光灯の種類は直管形、電球形、丸形いろいろありますが、ビルで最も多いのが直管形です。

交換は至ってシンプルで、

①外す
②型番確認
③色確認
④交換

①④の付・外しですが、場所と状態によってはハマります (´・ω・`)

1個交換するのに3分程度と終わると思いきや30分掛かったという事もあります。蛍光灯は照明本体のソケットに口金を差し込むだけの構造ですが、ソケットが固いと意外と時間を要するのです。

また、間接照明といって、蛍光灯が什器に隠れているところや、やたらと狭い場所に設置されているケースがあり、場所によってはギリギリ手が届く箇所もあります。

こういうところで回すタイプの蛍光灯に出くわすと地獄です。

それに加えてFLR64といった長い蛍光灯になると1人での交換はもはや不可能。応援を呼んで二人作業でなんて事もあるのです。

蛍光灯を交換する場合は、型番と色をよく確認します。

蛍光灯はFL、FLR、FHFといった種類があり基本的に互換性はありません。また、曲がり管といった直管を少しだけ曲げた蛍光灯もあります。これは意匠性を重視するテナント要望に応えるためのオーダーメイド品です。

特に間違いやすいのは色です!

電球色、白色、温白色など蛍光灯には明るさ(色)があります。「恐らくこの色だろう」と持って行って、違う色だと再度取りに戻る事になるため時間の無駄です。また、「本当は温白色だけど似ている白色でいいだろう」と適当に持っていくと、テナントの人に叱られます。

「最近交換したばかりなのにまた交換してくれと来た・・・(´・ω・`)」

こういう時は大抵ソケットと口金の接触不良です。埃がすきまに溜まって接触を妨げていたり、コネクタの破損が原因だったりします。埃であれば除去してやれば点灯します。

蛍光灯は劣化すると左右の末端近くが黒化します。全く黒化が見られないのに点灯しなければ接触不良か安定器故障を疑いましょう!

ハロゲン電球の交換

一昔前は高演色性照明と言えばハロゲンランプでした。

演色性というのは物体を照明で照らした時にどれだけ自然に見えるかどうかの指標(Ra)です。

Ra100が最高で下がるほど演色性が悪くなります。ハロゲンランプは演色性がRa100と最高品のため、化粧品売り場や高級ショップで好んで使用されていました。

蛍光灯のように国際的な製造中止といったニュースはないですが、LED技術の向上でLEDランプによる代替が進んでおり、マーケットシェアは大分小さくなったかと思います。今でも少数ですが、ウシオライティングといったメーカーで製造は継続されていますね。

ハロゲンランプはとにかく熱いです!!

白熱灯と同様に熱放射による発光のため、本体は手で触れないほど熱いです。ですので、交換のセオリーとしてはスイッチを一度切って十分に温度が下がってから交換を行うとされています。

しかしながら、ボクの施設では営業中に交換する事が多いため、わざわざスイッチを切ったりしません。なので、交換時は必ず手袋を装着します。

人によっては手袋を二重にする人もいるぐらいです。大げさではなく、それぐらい熱いです(・ω・;)

高級感を出すためにハロゲンランプ直下の什器にガラス蓋が付いている事があります。その場合は、円周上に円形の止金具がありますので外します。無理やりガラスを外そうとすると落下させて割ってしまいます。

また、ハロゲンランプ自体もガラス製であるため、落とさないように注意!それから、本体ガラス面を汚すとせっかくの演色性を損ないます。

ビルメンゆうた
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ハロゲンランプは色々な意味で気を遣う照明です。扱いには注意しましょう!

LED照明の交換

現在の照明の主流は間違いなくLEDです。

他照明にはない、長寿命と低電力を兼ね備えており、演色性まで向上している事から敵なしの状態です。

基本的に40,000時間と長寿命である事からそうそう消えたりしません。

LED照明は電源ユニットとLEDランプ(光源)で構成されており、故障原因は電源ユニットに起因することが多いかと思います。電源ユニットは電子部品の集合体のため、熱に弱く、例えば天井照明であれば天井裏に電源ユニットを置きますが、断熱材施工不可のものを断熱材が敷き詰めれたところに置くと故障します。事前に施工説明書は読まれた方がいいです。

LEDの寿命が近づくと「ちらつき」や「時折消灯する」といった現象が現れます。また、当初より極端に明るさが低下したものも寿命間近です。

蛍光灯やハロゲンはランプ交換のみで済みましたが、LEDはユニットを交換する事が多く、労力は一番掛かります。ライティングダクトに取り付けるようなスポット型LEDであれば話は別ですが、天井照明の場合は器具フレームを取り外した上で電源ユニットを引っ張り出します。

電源ユニットはVVFで接続されている為、線を引き抜いて交換します。施工業者がVVFの余長を取ってくれてない事もあるので、なかなか手前まで寄せる事ができず大変苦労することがあります。

蛍光灯やハロゲンは充電状態で交換してしまいますが、天井埋め込みLED交換時は必ず停電させてから作業します(。-`ω´-)

ただでさえ高所作業で危険な上、作業スペースが悪い環境でさらに充電状態で作業するとなると、大事故が起こりかねません。

電源線の接続工事は認定電気工事従事者もしくは電気工事士の資格が必要です。ただし、契約電力500kW以上となると電気工事士法の範囲外となり、電気主任技術者の判断の下、無資格者でも工事できます。

LEDは長寿命であるがゆえに故障→交換となった時に既設品が製造中止になっていたりする事が多々あります。その場合は後継機種や代替品の選定となりますが、開口寸法はしっかりチェックした方がいいです。

開口寸法が小さくなる場合はリニューアルプレートで径を調整できるため、既存開口部をそのまま流用できます。

それから天井照明を交換する時は養生が必要になるケースが多々あります。

照明を外す時にジプトーンの剥がれカスが落ちてきます。直下の商品に付着するとテナントさんからのクレームになるし、商品を買われたお客さんからのクレームにもなります。最悪、施設自体の不評に繋がりかねません。

ビルメンゆうた
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この手のクレームは多いため、面倒くさがらずに養生した方が良いです!

また、一時流行りましたが、蛍光灯→直管形LEDに変更するバイパス工事はもうやらない方が良いです。この工事の問題点はソケットや器具配線をそのまま流用するために、器具側の劣化による事故発生リスクが高まる事です。また、バイパス工事を施した器具に蛍光灯を付けるといった危険性もあります。

建築化照明は一斉更新

建築化照明とは、ビル照明の大部分を占める基本的な照明の事で天井に一体化するように設置されています。

現在の主流はLEDタイプのベースライトと呼ばれるもので、各メーカーから発売されています。施工性が良くフロア全体を均一に照らす事ができるのがメリットです。また、LEDダウンライトも非常に多く使用されていますね。

こういった建築化照明は1個ずつ更新すると非常に非経済的で照度のバラつきにもつながるため、設置年数を把握した上、一斉更新をするのがベストです。

初期不良や清掃による破損も考えられるため、予備品は一定数持ちますが、基本的には一斉更新です。

お客様によっては設置年数を把握していない事もあるため、ビルメン側からの提案によって更新するところもあろうかと思います。提案が通り元請けになれれば、売り上げにもつながります( • ̀ω•́ )!

ビルメンゆうた
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ビルメンになったら更新時期をしっかり押さえてビルオーナーに提案しましょう!

玉替え作業まとめ

以上、ビルメンの玉替え作業についてご紹介でした!

これらの作業は基本的にビルメン対応ですが、LED照明の交換数が多い場合は外注(下請けに出す)の場合もあるかと思います。

ビルメン側としては楽ですが、費用がそれなりに発生するため、ビルオーナーから「ビルメンさんで対応してよ!」と言われる事もしばしばです。これに関しては委託契約にもよります。

ボクはどちらかというとサービスで受けてしまう事が多いです。人によっては契約外の事は一切やらない人もいます。ボクの場合はサービスを通して信用を得ることで、仕事が回る事が多かったのであえてそのように行動しているのですが、安請負いしすぎると疲弊するのも事実です。この辺はさじ加減でしょうか(・ω・;)

正直、これからビルメンになる人は玉替えに関しては、昔ほどやる機会はなくなると思います。

先輩の話を聞くとLEDが台頭する前は1日中玉替えの呼び出しがあり、事務所にいる時間がなかったと言っているぐらいです。

ボクの商業施設でも最近は1日平均3本ぐらいです。入社した当初より明らかに減ってきているのを感じます。

では、本記事はここまでとなります!最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m

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